アイラモルトを語る上で外せないのがラフロイグです。
かなり強烈な個性を持っており、ウイスキー初心者にはあまりおすすめできるものではないですね。
ですがその強烈な個性故に熱狂的なファンも数多くいます。
今回はそんなラフロイグ10年についての味わいからオススメの飲み方をご紹介していきます。
ラフロイグ蒸留所の背景や歴史、10年以外にどんなラインナップがあるか知りたい方はこちらもどうぞ↓
アイラモルトの王者たる訳とは？ラフロイグの特徴・ラインナップ・蒸留所の背景をご紹介！
ラフロイグの外観
ラフロイグのボトルは緑色、形はスタンダードなものですね。
まずラベルはこんな感じです。
そしてこのラベルの上部には、
ダチョウの羽を3本あしらった別名『平和の楯』とも呼ばれるプリンス・オブ・ウェールズの紋章が描かれています。
ストレートで味わう
まずはストレートで飲んでみましょう。
香り
グラスから香るのはかなり個性のあるピート香、そして煙っぽさがあります。
ヨードチンキや正露丸と言った表現をされる事があるこの香りですが、
ゆっくり嗅いでみると磯の香りが感じられつつ蜂蜜のような香り、
そしてカラメルのような甘い雰囲気も嗅ぎ取れます。
また、サーモンの燻製のような雰囲気がどこかある気がしました。
味わい
飲んでみるとまさに、
「煙を飲む」
という言葉が当てはまるくらい口いっぱいに煙っぽさが広がります。
しかし意外にも甘さがあり、
麦芽の優しさも感じられますね。苦味も後から来ます。
舌ざわりは結構まとわりつく印象で、オイリーな感じがあります。
あとスパイシーさもありますね！
余韻
飲んだ後には、
スパイシーさが去った後に甘味がもう一度やってきてから、
さらにもう一度煙っぽさが来る、
という不思議な味の波を感じました。
少量の加水をして味わう
次にストレートに数滴のお水を加水して試してみました。
香りの煙っぽさは健在ですが、樽の木の香りが顔を出し始めます。
飲んでみると甘さが立ってきていますね！
より蜂蜜っぽい感じになりました。
煙の感じはそのまま、
でもまろやかな印象が大きくなって飲みやすさが上がります。
そして飲んだ後に渋みがふんわりと感じるようにもなってました。
トゥワイスアップで味わう
今度はトゥワイスアップ(ウイスキーと同量のお水で加水する飲み方)で試してみました。
今度は香りで甘さが落ち着いて煙の方が際立ってきた印象ですね！
なんだかバーベキューをしてる時に薫る煙みたいな感じです。
飲んでみると口に入れた途端は、
「あれ？煙は？」
となるくらい穏やかで甘みが中心に広がります。
しかしあとから追い上げて煙が感じられます。
ストレートほど強い印象はないですが、
しっかりと感じますね！
苦味や渋みは若干あるものの、
主に煙と甘味がメインですね。
ロックで味わう(おすすめ)
次に氷だけを加えてロックで試してみます。
香りは冷却されていてもしっかりと煙の雰囲気が感じ取れます。
飲んでみると、意外にも口当たりが良いです！
最初の一口目が冷えているのもあってツルッと口に入る感じがあります。
そして舌触りが、
「かなりもったり」
しています。スーパーオイリーですね。
煙の香りも少し遅れて口の中で、
“ぼふっ”と広がるので好きな人はかなり好きな飲み方になると思います！
ハーフロックで味わう
ハーフロック(グラスに氷を入れ、ウイスキーと水を1:1で注ぐ飲み方)で試してみました。
ハーフロックだとかなり薄いですが、煙の香りは緩やかに感じられます。
飲むとゆるーく甘さが感じられ、
ゴクっと喉を過ぎたくらいで煙の感じが一番広がります。
ゆるく煙を感じたい方には結構アリなんじゃないかなと思う飲み方ですね！
珍しくハーフロックでも悪くない印象でした。
ハイボールで味わう
最後にソーダで割ってハイボールして試してみました。
意外にも香りはそこまでケムリケムリしていませんね。
微かに薫るのがわかります。
飲んでみるとまず酸味を感じ、一緒に煙が感じられます。
ほのかな甘みも後から来ますね。
最初はちょっと酸味が立ち過ぎかな？
とおもっていましたが、
飲み進めていくうちに煙、酸味、甘みのバランスが悪くないと感じるようになってきました。
もしかしたらハイボールは多少濃く作った方が良いかもしれませんね。
番外編 ラフロイグのコーラ割り
煙臭いウイスキーとコーラを掛け合わせるとどんな風になるのかな？
と純粋な好奇心からコーラで割ってみることにしました。
香りはハイボールの時より煙っぽさ、そして磯の雰囲気がありますね！
飲むと……
「ザ・薬品」
って感じです。
なんかもう二倍増しって感じです。
風邪薬感たっぷり。
薬っぽさから始まり、飲み終わりも薬っぽいです。
管理人としては嫌いではないですが（笑）
ちょっと面白いなぁ〜と思いました。
というわけで、管理人おすすめの飲み方は「ロック」のラフロイグでした！
初心者には決しておすすめできるウイスキーではありませんが、
慣れ始めた方や、「アイラ島のウイスキーってどんなのかな？」
って人には一度味わっていただきたい1本ですね！
是非自分にあった飲み方を見つけて楽しんでみてください！
チャレンジャーはコーラ割りで薬品ぽさも是非・・(笑)
