ハイランド

ハイランドとローランドの境界にある蒸留所?グレンゴインの特徴・ラインナップ・蒸留所の背景をご紹介!

ローランドとハイランドの境界近くにある蒸留所、グレンゴイン。

その立地から蒸留がハイランド、熟成がローランドという面白い状況になっています。

今回はそんなグレンゴインの特徴や蒸留所の背景についてご紹介致します。

ローランドとハイランドの境界にある蒸留所

まず最初にグレンゴインは都市グラスゴーから北に約20キロほど進むとあります。
地図で見るとこのような感じです。
グレンゴイン 地図
(引用:google map)

比較的ここもグラスゴーから近い印象を受けますね。

そして、どこら辺がハイランドとローランドの境界なのかというと、
ハイランド ローランド 境界
(引用:google map)
このようになっています。下がローランド、上がハイランドですね。
線は筆者がざっくりと引いたものなのでご容赦ください。
グレンゴインが確かにローランドの境界に近い立地になっているのが伺えます。

この境界線がなぜこのように引かれたのかというお話は長くなるためここでは割愛させていただきます。
(ちなみに当時の課税がヒントです。)

創業者や会社はどこ?

グレンゴインは1820年、ジョージ・コネルが創業しました。
しかしそのころはまだ密造酒として製造をしており、正式に操業のライセンスを得たのは1833年になります。

その後はグラスゴーのラングブラザーズ社に買収、そして1960年代にエドリントングループの傘下に入り、
さらに2003年にイアンマクラウド(IAN MACLEOD)社に買収されました。
今現在もなお大手メーカーに属さず、独立系の蒸留所としての活動を続けています。

ピートを焚かずに作るユニークさ

ウイスキーの原料である大麦麦芽を乾燥させる際、ピートを焚く蒸留所は非常に数多く存在します。
しかしグレンゴイン蒸留所はこのピートを全く焚きません。
そこがこの蒸留所のユニークさでもあり、有名な点の一つです。

その結果、味わいにスモーキーな香りやピートの香りといったものが全くない仕上がりになっています。

これには理由があって、「麦芽の風味を追及する」というところが強く出ています。
すなわち、ピートによって麦芽の味わいを隠すことを避けているのです。

穀物の甘さ、風味、というものを直に感じたい方は試してみるとよいかもしれません。

グレンゴインのラインナップ

グレンゴインのラインナップですが、
比較的熟成年数ごとに分かれている印象があります。

まずはオーソドックスにグレンゴイン10年です。
お値段も3000円前後で購入できるため、
非常にコストパフォーマンスがいいのではないかと筆者は感じました。

ここから先は熟成年数が上がっていきます。

お次はグレンゴイン12年です。
先ほどの10年から2年長い熟成期間ですが、まだ4000円前後なので手が伸びる範疇でしょうか。

グレンゴイン15年。
ここまで熟成年数が刻まれると数年単位の変化が楽しめるのも魅力の一つでしょうか。

グレンゴイン18年。
さぁここからはグレンゴインに魅入られた人たちの領域になります。
18年の熟成期間でどのような変化が起きるのか気になる方は是非。

グレンゴイン21年。
20年を超える長期熟成もの。ピートを焚かない20年越えってどんな味するのかなぁ。

グレンゴイン25年。
ラインナップの中では最長期熟成の25年もの。
グレンゴインに憑りつかれた方はお試しあれ。

最後にグレンゴイン カスクストレングスです。
何も手が加えられていない樽出し原酒のグレンゴインを試したい方は是非。
カスクストレングスで6000円前後だと割と妥当なお値段かもしれません。

ラインナップとしては熟成年数20年以下はかなり刻まれている印象がありますね。
数年ごとに味の変化が知れる楽しみがいいですね。

気になった方は是非グレンゴイン10年から試してみてはいかがでしょうか。