スコットランド、オークニー諸島で作られているハイランドパーク。
アイランズモルトとしてもクオリティが高く評価されており、試す価値アリな1本となっています。
今回はハイランドパーク12年についての味わいから香り、そして各種飲み方をご紹介していきます。
蒸留所の背景や歴史、場所が知りたい方はこちらをどうぞ↓
世界最北端で作られる極上の酒!ハイランドパークの特徴・ラインナップ・蒸留所の背景をご紹介!
ハイランドパーク12年の外観
まずなんと言っても目を引くこのボトルのデザインです!
非常に美しいですね。
どうやらこれは、ノルウェーにある世界遺産、「ウルネスの木造教会」にある壁面装飾をモチーフとしているみたいで、
キリスト教建築とヴァイキング建築が結びついた、いわゆる「ウルネス様式」と呼ばれるスカンディナヴィアにおける動物を模したスタイルなのだとか。
すなわち、ハイランドパークのルーツでもあるヴァイキング文化を表したということですね。
引用:Wikipedia ウルネスの木造教会
ストレートで味わう
それでは最初にストレートで飲んでみましょう。
香り
蜂蜜感やカラメルっぽさがあり濃厚でかつ花のような甘い香りがします。
そして甘い香りの中にちょっとくせのある煙、微かながら磯の香りも感じられます。
またどこか青リンゴのようなフルーティな香りもある気がしました。
味わい
飲んでみると、意外にも香りの面から感じた煙の雰囲気より飲みやすいです。
優しい花の香りが鼻から抜けつつ、暖かさとまろやかさが口に広がります。
甘みと酸味が最初に感じられ、そのあとに微かに苦み、スパイシーな感じもありました。
またピートの感じもありますが、すこし独特でこれがハイランドパークの特徴の一つとも言える部分なのかもしれません。
余韻
スパイシー感が去った後、甘みと少しの苦味がゆっくりと長く残っている印象があります。
心地よい苦味、そして花の香りがふわーっと滞在しているのが感じられました。
少量の加水をして味わう
ストレートに数滴のお水を加水して試してみました。
すると香りではストレートと比べてトゲトゲしさがぐんと下がっており、優しい甘い香りがふわっと漂うようになりました。
ピートの感じが薄くなった気がしましたが、蜂蜜、お花、カラメルっぽさといった、甘い要素が開いて来た気がします。
口に含んでみると、甘みが増したかと思いましたが、
後からの苦味が結構際立って強く感じられました。
香りが開き始めるので加水するのも悪くない選択肢だと思います。
トゥワイスアップで味わう
今度はトゥワイスアップ(ウイスキーと同量の水で加水する飲み方)で試してみましょう。
香りの面では花の要素が分かりやすく際立っており、そしてピートっぽさも後ろに控えているのが感じられます。
また、カラメルや蜂蜜っぽさもちゃんとありました。
口にしてみると、まろやかさが出てきており、なんだか「とぅるん」としたイメージがあります。
落ち着いた甘みと花の香り、そしてピートの感じもあって素晴らしいバランスです。
余韻でも苦味と甘味が樽の香りと共に長く続き非常に心地良かったです。
「とぅるん」ってなんだよ…?って思ったらぜひ試してみてください。
個人的にはこの飲み方がかなりおすすめできます!
ロックで味わう
氷を足してみて、ロックで試してみると、香りは冷却されて抑え気味とはいえ、
花と蜂蜜のようなの香りは健在で驚きます。
いざ飲んでみると、
舌触りの印象がかなり変化しており、冷たくてとろーりとした感じになっています。
口に入れた直後は少しの苦味が感じられました。
その後喉元を過ぎた後くらいから樽の木の感じを中心にパーッと香りが広がり、
苦味と甘みがゆったりと続いている感じがしました。
ロックでの一番の醍醐味は舌触りでしょうか。ストレートと大きく変化した感触が楽しめました。
ハーフロックで味わう
ハーフロック(グラスに氷を入れ、ウイスキーと水を1:1で注ぐ飲み方)でも試してみます。
香りはロックの時よりも抑えめな印象ですね。
微かに甘い雰囲気があって、時間が経つと樽の香りも静かに開いてくる気がしました。
口に含むとロックのときと同じ用に舌にまとわりつく感触もありつつ、甘さと若干のピートの感じが広がりました。
また、後から苦味が微かに感じられてロックとも違う味の波があります。
度数の低下もあって、飲みやすさはありますが少し薄い気もしました。
ロックのときの舌触りを楽しみつつ、飲みやすさを上げたい方には良いかもしれません。
ハイボールで味わう
最後にソーダで割って、ハイボールで試してみました。
香りはわずかに樽の香りと微妙に柑橘系?のような雰囲気があります。
飲んでみると、酸味が少し立ちつつ、そして微かな苦味が感じられます。
ちびっと少しだけ口に含んでみるとロックやハーフロックで感じた舌にまとわりつく感触がありました。
「ゴクッ」っと飲んだ後になってから花の香りが少し感じられる気がしました。
不味くはなく、これはこれでありかな?くらいの印象でした。
(結構高評価にされている方々がいる中で恐縮ですが…)
~余談~
このレビューは開栓から少し経ってから書いたものですが、
実は開栓直後に口にしたとき、そんなに自分にはグッとくる1本ではなく、
一口飲んで、「うん??」という感じでイマイチピンと来ていませんでした。
独特な味わい…?微妙…?といった感じでしたが、
開栓から1ヶ月後、もう一度飲んでみると
「あれ!飲みやすい?!」
と変化があって、面白い一面が見られました。
穏やかさが増した感触があり、香りの面でも以前より好みのものになっていました。
自分のウイスキーの経験値が少ないというのもありますが(もっと頑張ります)、
すこし時間が経ってまた口にしてみると変化がある楽しみがウイスキーにはあるのだなぁと、新たな発見がありました。
そういうわけで、管理人おすすめの飲み方は「トゥワイスアップ」のハイランドパーク12年でした!
お求めになる方はこちらからもどうぞ↓
ハイランドパークは他にも18年などの年数の物も手に入り次第どんどん試してみたいですね!
楽しみです!